「しずるさんと底無し密室たち」 上遠野浩平

「歌の翼に ピアノ教室は謎だらけ」 菅浩江

「魔王城殺人事件」 歌野晶午 「クラッシュ・ブレイズ 嘆きのサイレン」 茅田砂胡

「クレギオン・６ アフナスの貴石」 野尻抱介

「新本格謎夜会」 綾辻行人・有栖川有栖：監修

「密室は眠れないパズル」 氷川透 どうも、私は初期の氷川透作品の方が好きなようだ。 最近の作品は牽強付会が強すぎるような、無理筋のように見える論理を弄んでいるような、そんなふうに見えるので。 この作品、密室モノ且つアリバイモノ、と言った佳品で…

「鬼に捧げる夜想曲」 神津慶次郎 鮎川哲也賞受賞作。 粗筋を見た限りでは、横溝正史のパクリか？と思われても仕方ない雰囲気があった*1。 最後の最後で金田一耕助らしき人物が登場するので、その予感も全く外れていた、と言うわけではなかった。 少なくとも…

「スターシップ・オペレーターズ １・２」 水野良

「生首に聞いてみろ」法月綸太郎 折り目正しい真っ当な本格ミステリ。 どこを切っても本格ミステリの血しか流れ出てこない作品。 ロス・マクドナルドが得意とした「家族の悲劇」をモチーフにした作品、だと思う（とはいえ私は「さむけ」しか読んでいない）。…

バイトでの話。 チラシを貼りに店頭をぐるりとまわっていた時。自転車置き場にサドルなしの自転車がポツンと一台。どうやらちょっと目を離した隙に置かれた物らしい。持ち主がどんな人なのか気になった。だから、淡々とそこにもチラシを貼り続ける。しばらく…

「missing ９ 座敷童の物語」 甲田学人

「薔薇のマリア １ 夢追い女王は永久に眠れ」 十文字青 読んでいて思い出したのは、「隣り合わせの灰と青春」*1。 ダンジョンＲＰＧのノベライズかと一瞬思ったのである。 アラインメントの存在しないウィザードリィの様な感じ。 呪文の描写が部分的に「古事…

「missing ８ 生贄の物語」 甲田学人 とにかく、ブラック＆ビターな物語である。 めったやたらに人が死ぬ。なんの前触れもなく無造作にばたばたと人が死んでいく。 そういうものに拒絶反応を示すならば、決して読むべきでない。 本当に精神的に追いつめられ…

「禁涙境事件」 上遠野浩平 はっきり言って、期待はずれだ。いままでのような強引さが、無茶な説得が、稀薄だ。 ひとつの事件に集中しているわけではない所為もありますが、何より最近の作品には過去の作品の持っていたなんだかわからない魅力が落ちているよ…

「本棚探偵の冒険（文庫版）」 喜国雅彦

「星界の戦旗IV 軋む時空」 森岡浩之 新参者がすぐ読めるような代物ではないので、シリーズのファン以外にはあまりお薦めできない作品。 絶対にここから手に取ることはないだろうとは思うが、読みたいのならば「紋章」の一巻から順を追って楽しむべきだ。 正…

「ミナミノミナミノ」 秋山瑞人

「過ぎる十七の春」 小野不由美 久方ぶりに読む小野不由美の作品でした。 日常描写の積み重ねで進んでいく序盤を読むのが少々きついですが、そこを乗り越えて登場人物のひとりが変貌を遂げたあたりから俄然面白くなる。 事態は解決の方へ向けてアクセルかか…

昨年の１０月の終わり頃に購入し、積みゲーになっていた「Air」を、アニメが開始した、と言うことでやり始めた、とゆうか再開した。 やはりKeyのゲームは会話が面白い。 ある意味ムダの連なりとも言えそうだが。「CLANNAD」の汐編もいい加減終わらせないと…。

「蟲忍」古橋秀之＆前嶋重機 ある意味「イラストーリー」と言えそうな作品。 イラストと本文が不可分なのである。 どちらもがどちらもを補完しあっている。 故に、文章は過剰に簡潔であり、イラストは過剰に濃密だ。 なんだか物足りない感じがするが、それは…

『「黒い箱」の館』 本岡類 読み始めた時は、なぜ館の見取り図がないのか、と訝しんだ。 それに、タイトルの意味も、いまいちわからなかった。 読了後、それらの疑問は氷解した。 きれいなパズラーだ。ただし、私の好みでない点が一部あったのだが。

「All you need is kill」 桜坂洋 読んでいて思い出したのは、「七回死んだ男」*1。 ただし、前者ではループのルールがはっきりするのと違い、後者ではその点に関する描写はばっさり切り捨てられている。 後者の物語の中心はループ設定というよりむしろ誰が…

今日からバイト先も業務を再開したので、私のお仕事も再開です。 新年一日目の業務と言うこともあって、商品の種類も、量もあまり多いというわけではなかったので、欲しい物が買えずに帰ることになったお客様もさぞかし多かったろうと思う。 ただ、それでも…

「そのときは彼によろしく」 市川拓司 「いま、会いにゆきます」がヒットしている作家の四作目（のはず）。 過去と現在の出来事が、フラッシュバックのように描写される。 終盤まではごく普通の恋愛小説（良くドラマでありそうな）のように進む。 しかし、残…

「チルドレン」 伊坂幸太郎 「白貌の伝道師」 虚淵玄

「マリア様がみてる イン ライブラリー」 今野緒雪

年始と言うこともあり懐が少々暖まった故、弟と共に池袋へPS2を買いに向かう。 ついでに、冬コミに行けなかったうさを晴らすべく、とらのあなにて何冊か同人誌を購入。 事件は、帰宅後に起こった。 購入した同人誌「まりほん」に、弟の後輩の名がかくも見事…

「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信

昨年と同様のメンバーで同様の行動。 明治神宮−秋葉原というゴールデンルート。 私はあまりに本を買いすぎて帰宅時には手のひらがジンジン痛むという有様でした。