2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「幻影のペルセポネ」

MMORPG+ミステリ、と言った趣の話。 ただし、結末はかなり拍子抜けすること請け合いである。 全体として言えることなのだが、あまりにも無警戒であり、あまりにも容易く「中の人」が入れ替わってしまうが故に、なんだか結末に煮え切れなさを覚え、拍…

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

上下巻併せて約1400ページとなる大部な本。 一応、カテゴリーとしては児童書に分類されることもあって、活字も大きく、そんなに時間を掛けずに読めるだろうと思っていました。 「甘かった。」 そう思い知らされるのは上巻の半ばを過ぎた頃。時計を見て、…

謎のホン、らしきもの

帰宅途中の電車内にて。 運良く座席に着くことができ、少々ほっとするひととき。 斜め前の乗客に目を遣る。鞄になにやら物を仕舞おうとしているようだ。 ちょっと気になったので凝視。コピー製本された何かのようであった。 よくよく見てみると、「ジパング…

文学フリマ

第三回は秋葉原。 一年ぶりの参加でした。 青山ブックセンターの会場よりも見通しが良くなった気がしました。 ブース間の通路の狭さは相変わらず気にはなりましたが。 終了三十分前にふらりと寄ったので、なんだか慌ただしさばかりが先に立ってしまいました…

眼鏡のデザイン

スーパーでレジ打ちをしていると、様々な人に出会う。 明るい人、暗い人、香水の匂いのプンプンする人、体臭の臭い人、気の短い人、おおらかな人。 今日見かけたのは、奇っ怪なレンズの形をした眼鏡をかけた女性だ。 普通のレンズの形は、楕円形、ないしは角…

「SAW」

非常によい評判しか聞かないので、見ることにしました。 結果、非常に「厭な」映画でした。 面白い映画であることは否定しません。ただ、生理的に嫌悪感を催す描写が継続して映し出される。非常に負荷(ストレス)がかかるのです。 そもそもそれが制作側の狙…

「太陽と戦慄」

第一の事件現場に、デジャヴュを感じる。多分あの短編と同じ場所を舞台にしていると思うのですが。 そちらの短編は大好きなのですが、同じような事件、二度目となるとよほど大がかりな仕掛けが仕掛けられていないと、「慣れ」の問題でつまらなく感じるのです…

「螢」

摩耶雄嵩の最新刊。 底意地の悪い物語展開は相変わらず。 オタク心を揺さぶる細かな要素は今作にも健在で安心した。川藤探検隊*1とか。 あんな所にまでトリックが仕掛けられているとは!と言う驚き。 メイントリックは前例がいくつもあったなぁと思うものの…

「空の中」

日頃ハードカバーを買うと言うことをしない私ですが、「塩の街」が気に入っていたので、購入。 期待にそぐわぬ内容でした。今年読んだ本のベストテンに入るくらいに良かった。 実にメディアワークスから出版されたとは思えぬ内容(敢えて電撃と表記はしない…