2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

[book]今日の読了本 「万物理論」 グレッグ・イーガン 一年近くかけて、読了。 時間がかかった分、忘れていることも多いけれど、ビックリ感ではそこらの大したことのないミステリを軽く凌駕する。

今日の読了本

「魔術師が多すぎる」 ランドル・ギャレット 一時期論争の種になっていたSFミステリ。 版元でも品切れだか絶版だかなので、入手して読むにしても古本屋か図書館か、といったところだろう。*1 本格ミステリの世界に、魔法を持ち込んだ、ということで刊行当時…

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「バッカーノ!1933 THE SLASH クモリノチアメ」 「バッカーノ!1933 THE SLASH チノアメノチ、ハレ」 成田良悟 「バッカーノ!」シリーズ、現在のところ、最新刊にあたる。 登場キャラクターがあまりにも多いのだが、書き分けがしっかりされているのでゴチ…

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「ブルー・ハイドレート 融合」 海原零 図らずも「スターシップ・オペレーターズ」と内容がかぶっているように思えた。*1 ひよっこ軍人が、大きな権力に対して、反旗を翻す。 政治的な内容になりがちですが、この作品においてはあまりそれを感じない。 なぜ…

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「スターシップ・オペレーターズ 3」 水野良 今年の頭にアニメ化された作品。 この著者の作品の傾向として、主人公及びその側のキャラクターが、滅多に死なない、ということが言えるだろう*1。 例外的に「ロードス島伝説」ではやたらと死ぬことになるが、そ…

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「旧宮殿にて 15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦」 三雲岳斗 レオナルド・ダ・ヴィンチを探偵役に据えたミステリ短編集。 「本格ミステリ05」に採用された「二つの鍵」の論理の冴えは素晴らしいが、他はそれと比べると少々落ちる。 「やさしい死神」 大倉…

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「コスチューム!」 将吉 ボイルドエッグスの第三回新人賞の受賞作。 コスの元ネタにひどくシンパシーを感じてしまうのは同い年のせいか。 章のタイトルと内容がほとんど一致していないと言うのは、ちょっとひどすぎる気がする。 ここが著者の心の叫びなのか…

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「戦国自衛隊1549」 福井晴敏 原作では全員自害して果てたとか言う話を聞いていた。 現代に書き起こされるとどう変貌するか。 どこをどう切っても福井晴敏節でした。 かっこいい男を、読んだ、という気になった。

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「グランド・フィナーレ」 阿部和重 どうも文学賞に関係した作品が続いている。 文学で批評をしている、クリティークしている、そんな印象を受けた。

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「死神の精度」 伊坂幸太郎 一冊で何色もの物語が楽しめる、非常にお得な一冊。 はじめの物語とおわりの物語。主人公が死神でなければ書きえない、すてきなラストがわたしたちを待っている。

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「サマー/タイム/トラベラー 2」 新城カズマ これはタイムマシンによるタイムトラベルの物語ではない。 未来にしか進めない、タイムトラベラーの物語だ。 であるがゆえに、可及的速やかに、読む可能性のある人は、読むべきである。 「今」読むのと、「未…

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「大沢さんに好かれたい。」 桑島由一 メインターゲットは八十年代生まれ及びそれ以上の人々?と思わせるようなガジェットが多用されていたように思った。 仮面ライダー、ウルトラマン。それに、スーパー戦隊シリーズに心躍った人ならば、きっとこの本を読ん…

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「カーテンの陰の死」 ポール・アルテ ツイスト博士シリーズの一作。 長きにわたって紡がれた犯罪の糸を解きほぐす手筋には感嘆の一言。 ですが、あまりにシンプルであるがゆえ少々拍子抜けしてしまったのも事実。 どちらかというと、エピローグの方が破壊力…

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「モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光 「本格ミステリマスターズ」叢書内の一冊。 今までが新本格プロパーの作家だったのに対して、本作はどちらかというと純文学プロパーの作家。 ちょっと身構えて読んだ。 探偵役の二人がほぼ…