今日の読了本

「カーテンの陰の死」 ポール・アルテ

ツイスト博士シリーズの一作。
長きにわたって紡がれた犯罪の糸を解きほぐす手筋には感嘆の一言。
ですが、あまりにシンプルであるがゆえ少々拍子抜けしてしまったのも事実。
どちらかというと、エピローグの方が破壊力があったように思えました。

「Missing 13 神降ろしの物語・完結編」 甲田学人

この巻にて長きにわたった都市伝説と学園の物語も終幕を迎えた。
登場人物に対して容赦ない仕打ちを加えるその内容も、その結末も、実にこの作家らしいひどく寂寥感の漂うものでした。
作品としてホラーよりだったせいか、煮え切らない謎、解かれざる不思議が大量に残っているのは仕方のないことか。

「富野に訊け!」富野由悠季