今日の読了本

星界の戦旗IV 軋む時空」 森岡浩之

新参者がすぐ読めるような代物ではないので、シリーズのファン以外にはあまりお薦めできない作品。
絶対にここから手に取ることはないだろうとは思うが、読みたいのならば「紋章」の一巻から順を追って楽しむべきだ。
正直言って何年かぶりの刊行のため、誰が誰やら最初はほとんど認識できない(私だけか?)。
読み進めるうちにだんだんと記憶が戻って、わかるようになってくるのですが。
そこまで到達すれば、彼の世界へと没入できる。あの独特のアーヴ語を読むことも、快感に思えてくる。やっと続きが読めたのだ、と言うよろこびに浸ることができる。

蒼穹のファフナー」 冲方丁

アニメ版をなかなか観ることができなかったため、ノベライズで補完しようと思い、読む。
本文の大半はアニメ版1・2話で構成されており、映像で語りきれなかった部分を埋めるような感じ。
多少の異同はあるとは思いますが。
本編を知らない人が読むには非常に良くできていると思う。わかりやすいし、面白い。
アニメ版は次から次へと畳み掛けるように新しい事象が現れ、ちんぷんかんぷんだったので、それを整理する意味でも非常に有意義な作品だと思う。
ただ、終わったような終わっていないような微妙な雰囲気で終わっているので、その後の物語が刊行されることを切に願う。
巻数表記がされていないのが気がかりですが。