芦辺拓 『少年は探偵を夢見る 森江春策クロニクル』

前半の短編は、どうもノリが合わずに滑っている印象を受けたのだが、後半の短編に至るに当たり、鬼気迫る伏線の回収があり、またまた*1とんでもないことを考えてしかもそれを実行してしまったなと痛感。思いつくことは可能でも、それを実作で実現してしまうあたりがすごいと思う。それがプロの作家といえばそれまでですが。

*1:紅楼夢の殺人』とか、『三百年の謎匣』とか。