サイモン・シン 『暗号解読』

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」内にて、長門有希が読んでいた本のうちの一冊。
そして、『ザ・スニーカー』誌上に掲載された、「長門有希の百冊」内にも選択されているという、非常に谷川流的に意味を持っていそうな一冊。
実際、意味のよくわからないところも多くはあったのですが、すごくおもしろかった。
暗号を巡る人間模様とか、いかにして暗号を解くに至ったのかとか。
世界史を多少かじっていればますます楽しめる歴史的背景がらみの話。
インターネットを利用していれば避けては通れないRSAの話とか。
大変興味深く読みました。
関連書籍として、ニール・スティーヴンソンの『クリプトノミコン』があげられそうですね。
こちらは、チューリングマシンがらみの、第二次大戦中の物語、だったと思う。
読んだのがかなり過去の話になるので、多少忘却の彼方へ流れいていってしまっている。