太田忠司 『予告探偵 西郷家の謎』

壁に向かって投げつけたい本、という評判を聞いていたので、おそるおそる読んだ。
そのおかげで、免疫ができていたのか、そこまでの拒絶反応を起こさずに読むことができた。
ちょっとは投げつけたい気分になったが。
読んでいる最中、探偵は未来人なのではないかとか、
ヴァン・ダインの二十則ノックスの十戒が厳密に守られる世界ではないのかとか妄想していた。
その妄想の一部は、真実だったわけだが。
読んでいる途中までは、シリーズ化を望んでいましたが、読み終えて、もうお腹いっぱいという心持ちになった。
キワモノ好きにはおすすめの一冊である。