石黒達昌 『冬至草』

冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

SFというよりは、空想科学小説、といった方がぴったりくる気がする。
「オニハナアルキ」*1が登場しているからでは、弱すぎるだろうか。
既存の医学的、科学的知見に、ありえない空想やら、そういったものを盛り込んで。
それを否定するかのようで、最後の短編の破壊力はすごいものがあった。

*1:鼻行類、空想上の動物