今日の読了本

恩田陸 『エンド・ゲーム 常野物語』

この物語を端的にあらわすのならば、「おわりのはじまり」この一句に尽きるだろう。
いったん閉じようとした物語がまた外へと向かって開いていく。
終わると見せかけた物語が実は大きな物語の始まりでしかなかったということだ。
『光の帝国』から『蒲公英草紙』までの長いスパンではなく、『蒲公英草紙』から『エンド・ゲーム』に続く短いスパンで、次の物語が語られることを祈る。
完全に消化不良の感があるゆえ。