今日の読了本

工学部・水柿助教授の逡巡」 森博嗣

読む人間は重度の森博嗣ファンに限られているであろうこの小説。
古き良き日本の伝統芸能である「私小説」風に書き上げられております。
ですので、作家自身に興味のない人と興味のある人では必然的に読み方が異なって来るという代物であります。
くすぐりに使われているネタがどの程度わかるかで年齢がわかるようにも思います。

「今度はマのつく最終兵器!」 喬林知

シリーズものの作品を、第2作から読むという暴挙に出てしまいました。
だって図書館に1巻目がないのですもの。
と言うわけで2巻目であるわけですが。
主人公(♂)とその婚約者(♂)という点以外には取り立ててボーイズラブを感じさせる部分もなく、
絨毯爆撃のごとく打ち出される古き良きギャグの数々が最近の若き婦女子にわかるのか?と言う雰囲気でありました。
正直言ってわたしには何でこの作品に人気が出ているのかわかりませんでした。
確かに面白くはあるのですが本筋の物語に関しては非常にてきとーな感じが拭い去れませんでした。
もっと短く書けるだろう、と。
キャラクタの名前も複雑で少々分かり辛いし。
1巻目が読めれば多少は評価も変わる気がします。