2004-03-03 「天国にそっくりな星」 神林長平の長編作品。 解説は、元長柾木。 SFハードボイルドの皮を被って、この作品は進められる。 人捜し。 ハードボイルド小説においては、基本的な依頼だ。 ただ、この作品が、SFである以上、現実のようには、終わらない。 ただ、事件が解決するというだけでは、終わらない。 新たな世界が、切り拓かれるのだ。 我々の脳内で。 登場人物たちの中で。これがSFを読む理由であり、快楽なのだろう。