7月の読了本

あんまり読めなかった。今月は夏休みもあるし、少しは増えるのだろうか。

7月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3397ページ

貴族探偵貴族探偵
お金持ちぶりでは『富豪探偵』を上回っていそうな貴族探偵。そして、使うのは金ではなく、使用人。どれもこれも本格ミステリとしてはオーソドックスなシチュエーション、けれど結末は一ひねりあって。このままこの道をひとり歩んでいってくれたらと思います。すごく、好きな作品集です。
読了日:07月25日 著者:麻耶 雄嵩
アンチ・マジカル 〜魔法少女禁止法〜 (一迅社文庫 い)アンチ・マジカル 〜魔法少女禁止法〜 (一迅社文庫 い)
ウォッチメンはあらすじしか知らないけれど、これはまごう事なきウォッチメン魔法少女版。ただし、うしろに背負っているのはアメリカの歴史ではなく、魔法少女の、日本のオタク文化の、一部の、歴史。終わりと言えば終わりだし、始まりと言えば、始まり、なのかも知れない。
読了日:07月23日 著者:伊藤 ヒロ
ヤヌス (講談社バース)ヤヌス (講談社バース)
特殊メイクを巡る事件と、その解決。小さな事件の積み重ねで、物語を築いていく、というのは、「日常の謎」と言われている物語群と共通しているかも知れません。光るものはあるなあ、と感じました。ですが、なんだか磨き切れていない印象がある。なんだか惜しいなあ、と。
読了日:07月19日 著者:うえむら ちか
ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)
高校三年生の女の子たちの歳時記。春、夏、秋、冬、そしてまた春が巡って。「けいおん!」のように明るく、賑やかな面もあるけれど、こんな苦み走った光景も、彼女たちにはあるのだ、という。みたいところだけ、みていればいいわけではない現実を、突きつけられたような。
読了日:07月17日 著者:紅玉 いづき
雪蟷螂 (電撃文庫)雪蟷螂 (電撃文庫)
人食い三部作の掉尾を飾るは、切れども切れぬ、絆の物語。白い雪と、血の赤い糸は、鮮やかな、コントラストを描いて。うつくしい、物語でした。ごちそうさまでした。
読了日:07月13日 著者:紅玉 いづき
MAMA (電撃文庫)MAMA (電撃文庫)
二冊目の、人食いの物語。けれど、家族の物語。幸せを知る者は、よりいっそうその深さを知り、気付いていない者は、その存在のさりげなさを悟るだろう。一気に読まされました。いままで読めてなくてホントすみません。
読了日:07月12日 著者:紅玉 いづき
ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(2)  残影の妖都 (富士見ドラゴン・ブック)ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(2) 残影の妖都 (富士見ドラゴン・ブック)
刊行とほぼ同時に行われたセッションの内容が、すごく気になる幕切れ。主人公たちの立ち位置が、普通の作品ではあり得ないあたりに位置しているから、よりいっそう、楽しめているのかも。
読了日:07月11日 著者:加納 正顕,F.E.A.R.
ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1)  星影の魔都 (富士見ドラゴン・ブック)ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1) 星影の魔都 (富士見ドラゴン・ブック)
すっごく久しぶりに、RPGリプレイというものを読んだ。まあ、プレイヤーがあの人だから、というのがいちばんだったのだけれど。たいそう、おもしろかった。どんどん、コントロールし切れてないところに物語が運ばれてくところとか。
読了日:07月10日 著者:F.E.A.R.,加納 正顕
蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
本格度は2巻より高め。繋がりとしても、2巻よりも繋がってる感じ。恐らく、準備期間的にはこちらの方があったのではないかなあ、と推測。福田さんだけ初めて読みましたが、ほかの作品も読みたくなりました。伯方さんはこの前刊行された新刊を読みたくなる、そんな格闘バカぶりがよかった。
読了日:07月04日 著者:道尾 秀介,伊坂 幸太郎,大山 誠一郎,福田 栄一,伯方 雪日
光媒の花光媒の花
ああ、どんどん遠くの世界へいってしまう、そんな印象を抱かせる連作短編集。確かに、いままで通り驚かせてくれるところはあるものの、主眼とするところが、直木賞候補にもなっていることから推察されるような分野の方にスライドしてしまっていて。それは、自分にとってあまり望まない姿ではあるけれど、商業的なものであるならば、仕方のないことなのかな、と。
読了日:07月03日 著者:道尾 秀介
蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)
推測に推測を重ねてなんだか煮え切らない話が多かった。タイトルだけ知っていて読んだことのない作品も多く、時間が足りない、と思うことしきり。
読了日:07月01日 著者:乾 くるみ

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