5月の読了本

前半のペースが、後半まで持続しないという、切ない日々。
今月から通勤時間がすこぅし伸びてるので、その間にも本を読もう。

5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3211ページ

NのためにNのために
今までの作品とはすこし違う、そんな気がした。確かに、一つの事件に対して、多人数の視点でぐりぐり引っかき回す、そんな感じですが。藪の中にはならず、一つところに落ち着いてしまうのは、必然とも言えるでしょうが、たまにはモヤモヤした結末も見てみたいなあ、とか思ってみる。
読了日:05月29日 著者:湊 かなえ
怨み返し怨み返し
なんじゃこりゃあ!と腹を押さえた手を見てびっくりしたような、そんな気持ち。完全に意想外の場所から、張り手をうけたような。そんな話。不倫とかシモの話が多めなのは、この人の傾向なのかしら。
読了日:05月22日 著者:弐藤 水流
痕跡師の憂鬱 (幻狼ファンタジアノベルス)痕跡師の憂鬱 (幻狼ファンタジアノベルス)
ああ、帰ってきた、という感慨があふれ。後付け気味の説得工作ではありますが、十分に納得させられるもの。続編が出るなら楽しみです。『痕跡師の溜息』、と言うタイトルでなければなお。
読了日:05月21日 著者:田代 裕彦
破小路ねるのと堕天〈だてん〉列車事件 (スマッシュ文庫 き 1-1-1)破小路ねるのと堕天〈だてん〉列車事件 (スマッシュ文庫 き 1-1-1)
黒い仏』が好きならば読んでも良いと思う。あとがきの阿井渉介風の文字に、ちょっと期待してもみたけれど、食い合わせが悪かったとしか。
読了日:05月19日 著者:木戸 実験
新参者新参者
1話ずつ読み進めていくごとに詳らかになる真実。後半になると失速するけれど、水準は保っている。原作読んでドラマ版の方がいっそう気になる、というのは新鮮な経験。
読了日:05月18日 著者:東野 圭吾
道徳という名の少年道徳という名の少年
とろとろと溶けるバターのような濃厚さの短編連作集でした。堪能しました。
読了日:05月14日 著者:桜庭 一樹
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)
すごく、長かったです。事件が発生するまでがあまりにも長く、それを支えきれる物語がそこまでにはなかったような気がして。終わりの局面はすごく、良かったのですが。
読了日:05月13日 著者:三津田 信三
追想五断章追想五断章
儚い羊たちの祝宴』で誤解された、リドルストーリーという趣向がこちらにて開花し。ミステリの深化の袋小路に挑もうとするその心意気!堪能しました。
読了日:05月11日 著者:米澤 穂信
警官の証言 (論創海外ミステリ)警官の証言 (論創海外ミステリ)
とかく地味というほかない、淡々とした宝探しから始まるひとつの小さな殺人事件。この地味さが、全てを覆い隠しているのかもしれない。派手さがないので、万人受けはしないでしょうが、好きな人はすっごく好きだろうな、これ。
読了日:05月08日 著者:ルーパート ペニー
幻人ダンテ (講談社ノベルス)幻人ダンテ (講談社ノベルス)
奈須きのこのような文体、「事件」シリーズのような過去へのもったいぶった言及。「レンタルマギカ」とは全く違う新境地を見られたかと。それが望まれる方向かは別にして。ミステリとしてはすごく微妙でしたがそうでない観点からはすごく楽しめました。
読了日:05月04日 著者:三田 誠
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
何も起こらない家のはなし。恩田陸節を堪能しました。
読了日:05月03日 著者:恩田 陸

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