ポール・アルテ 『赤髯王の呪い』

赤髯王の呪い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1790)

赤髯王の呪い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1790)

タイトル作は、なんだかしょぼい印象。
フランスミステリというものに対して抱いているイメージを濃縮して、
本格ミステリという料理法で料理してみたらこうなりました、といった作品?
それ以外の同時収録の三編の短編は、
バカなことに真正面から取り組んだという印象。
この作家がいる限り、フランス本格ミステリ界は明るいように思う。