高野和 『七姫物語 第四章 夏草話』

七姫物語〈第4章〉夏草話 (電撃文庫)

七姫物語〈第4章〉夏草話 (電撃文庫)

読んでいて、つくづく思ったのは、
主要登場人物の頭の良さ。
ごくごく一部、あまり頭の回っていないキャラクタはいるものの、
国土を盤面とした将棋を指している棋士のように、
何手も先を、読みあっているように見える。
町を、背負っているからかもしれないが。
自らの地位を、失うことを恐れて。
さすがに、一つ前と比べればその要素は薄れはしたものの、
あまりに知的すぎて、ちょっとついていけないように思うことがある。
見方が、かなりシビアだ。
微温的な物語ではない。イラストからは、そちらを想像したくはなるが。