2005-11-05 今日の読了本 book 「容疑者xの献身」 東野圭吾 本格ミステリ史に残るであろう逸品。 「刑事コロンボ」のように犯人側・探偵側の二視点で物語が進む。 トリックだけ取り上げてみれば実にたいした事のないもの、と言いきっても差し支えないのだが、それをプレゼンする手筋が鮮やかなのである。 良くできたマジックと同じである。タネ自体はたわいもないものなのだが、見せ方が優れているが故に見破れない、不可思議に見える。そんな感じだ。 「九月は謎×謎修学旅行で暗号解読」 霧舎巧