今日の読了本

容疑者xの献身」 東野圭吾

本格ミステリ史に残るであろう逸品。
刑事コロンボ」のように犯人側・探偵側の二視点で物語が進む。
トリックだけ取り上げてみれば実にたいした事のないもの、と言いきっても差し支えないのだが、それをプレゼンする手筋が鮮やかなのである。
良くできたマジックと同じである。タネ自体はたわいもないものなのだが、見せ方が優れているが故に見破れない、不可思議に見える。そんな感じだ。

「九月は謎×謎修学旅行で暗号解読」 霧舎巧