今日の読了本

「魔術師のおい」・「馬と少年」 C.S.ルイス

ナルニア国物語」が映画化ということで、原作を読んでみることにした。
指輪物語」とほぼ同時期に作られた物語であるから、古さを感じることは否めない。
それに、あまりにも作者が饒舌に語りすぎているきらいがあり、抵抗感を持つことがあり得るだろう。
ただし、「指輪物語」と異なり、はじめから子供を対象として書かれていたため、内容は至って平易、読みやすさもこちらの方が圧倒的に上回っていると言える。
その分、世界観等の深みに劣ると言わざるをえないが。

蓬莱学園の初恋!」 新城十馬(カズマ)

「サマー/タイム/トラベラー」で一躍名をあげたと思われる、新城カズマのデビュー作(のはず)。
ベースとなっている世界観は、メールゲームやTRPGで繰り広げられた「蓬莱学園」のもの。
今となっては関連書籍を入手することはやや困難と言えますが、そういった事前知識は無用で読むことが出来る。
事件に次々と巻き込まれていく主人公が見物の作品なのですが、主人公の性格が(個人的に)感情移入を拒むものだったので、ちょっと抵抗感があった。
とはいえ、それが作品の価値を貶めると言うことは全くない。

スピードグラファー 1」 仁木稔

現在もTV朝日系で放送中のアニメーションのノヴェライズ。
そちらの方は全く未見なれども、なかなか楽しめる内容。
ただし、アニメーションで動き回っているキャラクターのイラストが、表紙のみというのが少々興ざめか。