「ゴーディーサンディー」 照下土竜
書きたいという強い意志は伝わってくる。
ただ、それに筆が伴っていないという事も強く伝わってくる。
なかなか伝えるべきものが伝わってこないのだ。
ある意味ボーイミーツガールなのではあるのだ。
ただ、トンデモナイ形でそれは幕を閉じるのだが。
受賞後に書かれた「仏師」という短編で、わかりにくさという最大の欠点の払拭をはかった形跡が見られる。
今後に注目である。
大きな嘘をつくには、周りを細かい本当の事で固めると、いいと聞く。
そんな少女マンガのような、夢物語だ。
ただただ、女性にとって好もしい事の訪れない。