今日の読了本

「Trinity Blood R.A.M. VI Apocalipse Now」　吉田直

この本で「トリニティ・ブラッド」の短編シリーズはすべておしまいと言うことになるのだ。
作者が亡くなってしまったが故に。
全編を通して言えることだが、どうも内容が薄いように思えるのだ。
「敵」が見えすぎていることもその一因に思える。
その「敵」の攻撃手法も、限りなくワンパターン。
その薄さを、イラストで補っていたようにも思える。
外伝の方は、仲間のお節介さえなければ、より傑作になっていたように思える。
やはり復讐行は、一人でストイックに行くべきだと思う。

「Trinity Blood R.O.M. I 嘆きの星」　吉田直

主人公で、損をしているように思える。
少年画報社から刊行されている２種のコミックス*1というお里が容易に知れる主人公。
仮にそうではなかったにしても、絶対に編集側は止めるべきだったと思う。
全く元ネタを越えていないからだ。
上回る面白さを持っているという自信を持って、世に出したのだろうが、裏目に出ているとしか思えない。
その二冊の影がよぎって。男が喜ぶ部分はほぼ除かれて。
だから男性読者よりも女性読者の方が上回っている事態が生じていると思われる。

*1:「トライガン」と「ヘルシング」