紅玉いづき 『ミミズクと夜の王』

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ねえねえおはなし聞かせてといわれて取り出した、あいとゆうきのおとぎばなし
汚れちまった大人には、眩しすぎる。
冒頭から、ハンカチの用意をしたくなった。
結末だって、何となく想像はつくのだけれど、決してそれが弱さになっていない。
だけど、自分は汚れた大人、こういう結末を望んでいるのに望んでいない。
愛の戦士になれないわたし。
ダメ人間化の加速を感じた一冊。